佐賀県 太良高校 全生徒のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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ペットボトルキャップで巨大モザイク画 途上国の子供たちへの想いを込めて エコ活動で豊かな有明海を描く

佐賀県 太良高校 全生徒のみなさん

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佐賀県西南部、有明海に面した太良町。有明海の大きな干満差から「月の引力が見える町」とも言われる同町に、県立太良高校(http://www3.saga-ed.jp/school/edq10020/)がある。

同校では、“校訓「自律」の精神を培い、「知・徳・体」のバランスを高め、社会に貢献できる心身共に健全な清々しい人間の育成をめざす”ことを、教育目標としている。生徒も、学校の方針に沿い、地域清掃ボランティア活動など、社会貢献活動に熱心に取り組んでいる。

今年度も、生徒会が新たなボランティア活動を模索していた時、ペットボトルのキャップが発展途上国の子供たちへのワクチンに生まれ変わることを知った。そこで生徒会では、回収したペットボトルキャップをさらに利用したエコキャップアート製作を企画。生徒みんなでモザイク画を作成することになった。

スタートしたのは今年5月。9月4、5日の2日間にわたって開かれる第33回「豊峯(ぶほう)祭」の目玉作品として構想し、7月中旬から2ヶ月間にわたってキャップの回収活動を行った。回収には、全生徒が一致団結。加えて教職員、保護者、地元商店街などにも協力を求め、その結果、約2万5000個のキャップを集めることができた。

「豊かな有明海」と題するモザイク画は、縦2.7m、横7.2mという巨大なもので、夏休み期間中の8月の1ヶ月間を利用して作成。まず、回収したキャップを洗浄し、色別に分けるなどの準備を行った後、有明海から昇る太陽を背景に、干潟を元気にジャンプする2匹のムツゴロウを描いた作品を完成させた。モザイク画の前には海に見立てたブルーシートを敷き、白いキャップで水面を表現。さらに、海苔養殖に使う網や箱船、竹竿の他に流木などを配置し、有明海の自然と人の営みを描き出した。

そして、「豊峯祭」初日の9月4日、体育館で行われた開会式で全校生徒が団結して作成したエコキャップアート「豊かな有明海」が披露された。

今回の活動の中心となった生徒会役員は「隙間が空かないように作るのが難しかったが、思ったよりきれいに仕上がった」「県下で生徒数がいちばん少ない太良高でも、みんなが一致団結すればこんなにスゴいことができるんだと実感した」「モザイク画を納める木製の木枠や組み立てに、PTAが支援してくれるなど、多くの人の協力があった。まさに、今年の豊峯祭のテーマ“団結そして感動”そのものを実現することができた」と、喜びいっぱいの表情で話していた。

太良高生徒が作成したモザイク画は、10月末に行われた「太良町文化祭」で展示され、多くの町民が鑑賞。エコ活動に加え、廃材から見事な芸術作品を生みだした同校生徒を、高く評価していた。

なお、モザイク画に使用したペットボトルキャップは、後日エコキャップ推進協会に送られ、発展途上国の子供たちのワクチン購入資金に充てられることになっている。

(2009年11月掲載)

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