沖縄県 西原高校 国際文化コース37人の3年生の善きことニュース

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善きことをした高校生達

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沖縄そばを校内で販売。収益金でフィリピンの路上生活児を支援

沖縄県 西原高校 国際文化コース37人の3年生

1975年(昭和50年)に開校した沖縄県立西原高校。世界一に輝いたマーチングバンドや日本一になったビーチバレー、なぎなたや空手道、バスケットボール、バレーボールなどの部活動の強豪校として知られている。また「敬愛」の精神豊かな同校の生徒は、社会貢献活動にも積極的で、ボランティア部が沖縄県青少年健全育成協議会より表彰を受けている。

思いやりと命の尊さ、人権、自由を尊重し合う健康で明朗な心は、生徒にしっかりと根付いており、今年の2月には、国際文化コースの3年生37人が、フィリピンのストリートチルドレンを支援する活動に取り組んだ。

きっかけは、昨年11月、フィリピンでボランティア活動などを展開する社会教育団体「SYD(Supporting Your Dreams)」の講師を招いた出前講座「幸せの種まきキャンペーン」で、フィリピンのゴミ捨て場で暮らすスカベンジャーと呼ばれる子どもたちやストリートチルドレンなど、「貧困と共に生きる子どもたち」の現状を学ぶとともに、同国では年間1万円で一人の子どもが学校に通えることを知った。

“みんな同じ地球の子”“地球の仲間を救いたい”。国際文化コースの3年生は、卒業を控えたいまこそ「フィリピンのストリートチルドレンのために、自分たちのできることをしよう」と、早速行動した。それが、昼休みの時間に、校内で沖縄そばを自ら調理し、生徒や教職員に販売。その収益金を学資支援金として寄付しようという活動だ。そこで、1食でも多く販売できるよう、手作りのポスターや校内放送で全生徒、教職員らに協力を呼びかけた。

沖縄そばの開店は2月2日から4日までの3日間で、1日100食を販売する。生徒は昼休みが始まる1時間前から、学校の調理室でそばの仕込みを行い、準備万端。昼休みが始まると、今回の活動の目的を知った多くの生徒が来店した。3年生たちは、そばを湯切りする係、具を乗せる担当、だしを入れる人など、見事な連係プレーで素早く調理。味の評判も良く、3日間とも完売した。

活動に参加した3年生は「たくさんの生徒や先生が協力してくれて、ありがたかった」「この収益金が、一人でも多くのストリートチルドレンの子どもたちが学校に通えるよう、役立ててもらえればうれしい」と話す。そして「今回の活動を卒業の良い思い出にするのではなく、今後も何らかの形で貢献していきたい」と意気込みを語っていた。

(2009年2月掲載)

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