岩手県 杜陵(とりょう)高校 通信制の生徒のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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平和の願いを込めたキャンドル 長崎原爆資料館に贈る

岩手県 杜陵(とりょう)高校 通信制の生徒のみなさん

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盛岡市の雅称「杜陵」(訓読みでは「もりおか」と読む)の名を持つ岩手県立杜陵高校。創立以来80余年の歴史を誇る同校は、全国初の単位制の定時制課程と通信制の高校として知られている。

世代も生活環境も多彩で幅広い生徒は皆、「熱意 誠意 創意」の校訓のもと、自己の責任で、自らをコントロールし、毎日の努力と継続する強い意志を持って、勉強や部活動などに励んでいる。自主自立の精神豊かな同校の生徒は、団結力も強く、特に、自宅学習が中心で、普段なかなか顔を合わせることの少ないことから、仲間との貴重な交流の時間をとても大切にしている。その一つが修学旅行だ。

同校通信制では、平和の尊さや戦争の悲惨さを学ぶため、4年に1度、長崎への修学旅行を実施している。

昨年12月に行われた修学旅行には17人の生徒が参加した。生徒らは、旅行前の事前学習で、長崎では毎年8月9日の「原爆忌」前夜の8日に、長崎市松山町の平和公園にある「平和の泉」で、長崎市内の小・中学生などが手作りしたキャンドル数千本に火を灯し、原爆の犠牲者を慰霊し、世界へ平和の思いを発信するイベント「平和の灯(ともしび)」が開かれることを知った。

生徒たちは、「私たちも平和の尊さに対する意識を受け継ごう」と、キャンドルを長崎原爆資料館(長崎市平野町)に贈ることにした。そして12月2日、全員で同館を訪問。館内を見学した後、「平和な日が続きますように」「戦争は人間のためになりません」「涙より笑顔で過ごせる日を」などのメッセージを書き入れたキャンドル200個を、同館の職員に贈呈した。

その後、平和公園を訪れた生徒らは、杜陵高校通信制の全生徒で折った千羽鶴も献納。被害者の冥福を祈った。

長崎で原爆の悲惨さと被爆者の思いを知り、生徒は、「岩手からも平和の願いを伝えたいと思った」「戦争は二度と起こしてはいけない」と平和の誓いをあらためて胸に刻んだ。

(2008年1月掲載)
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