徳島県 海部高校 美術部のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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飲酒運転追放を訴える巨大看板制作 ドライバーに強烈アピール

徳島県 海部高校 美術部のみなさん

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徳島県の最南端に位置し、風光明媚な室戸阿南海岸国定公園を有する町、海陽町に徳島県立海部高校がある。「絆」「学」「夢」を校訓とする同校は、地域の核となる特色ある学校づくりをめざしており、ボランティア、インターンシップ、文化・スポーツ活動などを通して、地域との交流に力を入れている。例えば、テニス部員が毎週火曜日実施する「小学生テニス教室」は、開始以来すでに100回を越えるなど、同校生徒の地道で真摯な活動は、地域住民から高く評価されている。

今年の9月には、美術部の生徒が、同町を通る運転手に「飲酒運転」の追放を呼び掛ける巨大看板を制作した。

きっかけは、夏休み前、牟岐警察署と海部郡交通安全協会の依頼を受けたことから。部員も、飲酒運転による悲惨な事故があとを絶たない現実に、「自分たちでできることをしよう」と、絵筆を取った。

15人の部員は、早速、どのような絵柄、デザインにするかを検討、ビールの海にのまれる車と後悔する運転手に涙ぐむ飼い猫を配置し、キャッチフレーズは「飲酒運転追放!やっちゃった!では遅いぞ!」に決めた。そして、夏休みの間、週2回集まって、縦3m、横5mというビッグサイズの看板を仕上げた。

完成した看板は、今年の秋の交通安全運動(9月21日〜30日)のスタート前に、海陽町久保の道の駅・宍喰温泉近くに取り付けられた。

生徒が制作した巨大看板は、赤や黄などの鮮やかな色使いとシンプルな絵柄で、遠くからでもハッキリと目立ち、ドライバーに危険な飲酒運転追放を強くアピールしている。

同校美術部講師で部員を指導した切り絵作家の川辺博正さんは「問題になっている飲酒運転の防止に一役買うことができる。生徒にとっても貴重な機会になったはず」と話す。参加した生徒も「飲酒運転ゼロを願って描いた。この看板の訴えが、ドライバーはもちろん、同乗する一人一人の心に届いてくれれば」と真剣な眼差しで話していた。
(2007年10月掲載)

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