広島県 熊野高校 美術部、書道部のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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伐採した樹齢800年の御神木で額を制作 今後も町を見守ってと、神社に奉納

広島県 熊野高校 美術部、書道部のみなさん

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2024年5月。広島県熊野町の榊山神社の樹齢800年といわれる御神木が、腐食が進み、倒れるおそれがあるとして伐採された。

御神木は鎌倉時代から熊野の町と人々を見守り続けてきた、高さ約20メートル、幹回り約4メートルの巨大な杉の木で、70年ほど前、雷に撃たれたものの、社殿は火災を免れたことから、「神様と神社を守った木」として地元の人々に愛され敬われてきた。

「この御神木を後世に伝えたい」と、地元の広島県立熊野高等学校の「芸術類型」で学ぶ生徒たちが、榊山神社御神木プロジェクトを立ち上げた。神社と相談し、伐採した御神木で奉納額を作り、神社の拝殿に飾ることになった。

まず地元の宮大工が御神木を製材し、板を制作。次に美術部の生徒がその板に、鎌倉時代から令和まで、各時代の人々が御神木を囲み、語り合う絵を描いた。続いて書道部の生徒が、町特産の筆を使って「絆 災いを乗り越え八百年 この地を守り歴史を語り継ぐ」と揮毫したものをトレースして書き入れた。最後に美術部立体造形担当の生徒が、宮大工の指導のもと彫刻を施し、額縁を取り付けた。

約4ヶ月かけて完成した奉納額は、縦約1.2メートル、横約1.5メートル。中央に描かれた御神木の幹にはあえて色を塗らず、木の地をそのまま生かした。美術部の生徒は「御神木そのものを見てほしい」と語る。

2025年4月23日、榊山神社で奉納額の奉納奉告祭が行われ、生徒約40人が参列。同校音楽部の演奏で始まり、同神社の宮司が祝詞を挙げ、最後に宮大工が拝殿に掲げた。

生徒たちは「御神木の偉大さをこれからも語り継いでほしい」と願う。宮司は「巨木から奉納額へ、形は変わっても、御神木として今後も熊野の町を見守り続ける存在になると思う」と話していた。
(2025年6月掲載)
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