青森県 名久井農業高校 環境システム科「FLORA HUNTERS」のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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霧で農作物を育成 節水型栽培システムの開発で、大賞受賞

青森県 名久井農業高校 環境システム科「FLORA HUNTERS」のみなさん

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水の惑星と呼ばれる地球。ただ国土交通省によると河川や湖沼など、人が利用しやすい淡水は地球全体のわずか0.01%で、この貴重な淡水を多く使用しているのが農業という。

そこで「節水農業」との考えから研究に取り組んだのが、青森県立名久井農業高校環境システム科の課題研究グループ「FLORA HUNTERS」の2、3年生10人。着目したのは「霧(ミスト)」。生徒たちは既成のミストを使った栽培法より簡単な栽培法に挑戦。作物の苗を、養液が入った密閉容器に根が養液に浸からないように設置し、超音波ミスト発生装置で発生させた養液のミストを定期的に作物に供給する「節水型ミスト栽培システム」を開発した。密閉しているため養液の蒸発を抑え、露地栽培や水耕栽培に比べ大幅な節水を実現し、排水も減らすことができた。

トマトでの実験では、ミストの回数を変えて噴霧し、生育に最適な回数を発見したが糖度不足だったため、光合成が盛んな日中の回数を増やし、夜間を減らしたところ平均糖度11.5度の高糖度トマトができた。水の使用量も水耕栽培の約30%で済んだという。

生徒たちは『2024日本ストックホルム青少年水大賞』で、節水型ミスト栽培システムの研究成果を発表。大賞に選ばれた。同賞は生活の質の向上及び水環境における生態系の改善に資する、優れたプロジェクトを行った高校生を対象に贈られるもので、同校の大賞受賞は5回目。同年8月の『ストックホルム青少年水大賞』の日本代表として出場し、高い評価を得た。

「水を大切に使うなど、この研究を通じて学んだことを活かしていきたい」という生徒たち。水不足が深刻な途上国で実用化できれば、と意欲を見せた。
(2025年3月掲載)
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