香川県 多度津高校 海洋生産科食品科学コースのみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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規格外のブナシメジを有効活用 秋を食すご飯の缶詰開発

香川県 多度津高校 海洋生産科食品科学コースのみなさん

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香川県立多度津高等学校は、地元の農水産物を使った商品開発、養殖魚のブランド化など、地域貢献・社会貢献などに力を入れている。

今年度も、海洋生産科食品科学コースの生徒がキノコ生産会社と連携。小さくて規格外となったキノコ(ブナシメジ)、栗、ニンジンを使った秋の味覚満載の「栗きのこご飯缶詰」の開発に取り組んでいる。

両者の縁は、2021年、キノコ生産会社が収穫後大量に排出される使用済みの菌床(栽培キノコが成長する土台)の再利用を考える中で、養殖魚の飼料に着目。養殖魚の研究を行う同高に協力を求めたことに始まる。

今回は同社が生産するブナシメジの中で、一定数出る規格外の小さなブナシメジの有効活用を同校に相談。食品科学コースが挑戦することになった。

同コースは、未利用資源の有効活用や食品の付加価値向上の研究を推進。多度津町のふるさと納税返礼品に選ばれた「オリーブ地鶏胸肉の黒ニンニクアヒージョ缶詰」など、缶詰開発にも定評がある。

今年10月3日、生徒たちは同校食品製造実習室で「栗きのこご飯缶詰」の試作品製造実習を実施。キノコ生産会社の管理栄養士が、ブナシメジにはうま味成分のアミノ酸や植物繊維などが豊富に含まれ、生活習慣病予防効果が期待でき、小さくても栄養価は同じと紹介。続いて生徒たちがブナシメジとニンジン、栗と米、しょうゆベースの調味液を缶に入れ、30分間蒸した後、機械で密封。120度の高温で加熱殺菌して完成させた。

生徒たちはSDGs(持続可能な開発目標)の考えを基に、どんな食材も無駄なく、おいしい商品開発をこれからも続けたいと話していた。
(2023年12月掲載)
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