富山県 入善高校 農業科入善ジャンボ西瓜班のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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「入善ジャンボ西瓜」振興へ 四角い西瓜作りに挑戦

富山県 入善高校 農業科入善ジャンボ西瓜班のみなさん

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入善町特産の「入善ジャンボ西瓜」。楕円形の西瓜で平均サイズは、長さ約40p、直径は約30p、重さは平均15kg〜18kgとまさに巨大西瓜。しかし近年、生産者が高齢化し、栽培ノウハウの継承が課題になっている。そこで、入善ジャンボ西瓜振興につなげようと研究栽培に取り組んでいるのが、富山県立入善高校農業科入善ジャンボ西瓜班の生徒たちだ。

同校が2019年から町の支援で進めている「NEW農チャレンジ事業」の一環。5年目となる今年度は4人の3年生が「四角い入善ジャンボ西瓜」の栽培に挑戦。生産農家が幾度も挑戦したが誰も成功しておらず、この難しいテーマになぜ挑むのか。目新しいジャンボ西瓜を作ることで唯一無二の特産品を全国にPRし、生産者の増加にもつながれば、と考えたからだという。

4人は同町ジャンボ西瓜生産組合の指導で、鉄とポリカーボネート樹脂を組み合わせた長さ30p固定の型枠1個、塩化ビニール樹脂製で長さ最大40pまで調節可能な型枠2個を用意。6月26日、同校の上田農場で約5kgまで育った3玉を、各型枠に傷つけないよう収めた。

その後生徒たちは3玉の成長を観察し、7月27日、型枠を外した。塩化ビニール樹脂製の型枠に入れた2玉は、型枠がスイカの成長圧に耐えきれず、通常の楕円形に育ったが、鉄とポリカーボネート樹脂の型枠に入れた一玉は見事成功。世界初の角形入善ジャンボ西瓜が誕生した。サイズは縦横25p、高さ32pだった。

生徒たちを見守ってきた同町ジャンボ西瓜生産組合は「初めての挑戦で、想像以上の出来」と評価。生徒たちは「角に丸みが残った。もう少し鋭くしたかった」「次につなげたい」と意欲を見せていた。
(2023年8月掲載)
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