茨城県　取手松陽高校　生徒会のみなさんの善きことニュース

２０２３年１月３１日、茨城県立取手松陽高校の校庭に８台のキッチンカーが集まった。卒業を控えた３年生の昼食会開催のためで、企画したのは生徒会役員の１、２年生。コロナ禍のため、修学旅行や代替行事などがたびたび中止になった３年生のために、高校生活の最後に楽しい思い出を残してほしいと考えたからだ。今回のイベントには特活部の教員らが手助けし、キッチンカーの派遣は、茨城県ケータリングカー協同組合が協力した。

構想がスタートしたのは２０２２年秋。同組合とメニューの選択などの検討を重ね、揚げパン、唐揚げ、肉巻きおにぎり、クレープやイチゴあめなどを用意し、当日を迎えた。

４時限目、３年生が校庭に繰り出し、料理やスイーツなどキッチンカーの多彩なメニューを次々と頬張り、昼食を楽しんだ。いろいろな行事の中止があった中で、高校生活最後の登校日の昼食会に３年生は「最後に楽しい思い出ができた」「今日でちょっと報われた」と笑顔に。１、２年生も昼休みに参加した。

企画した生徒会役員は「喜んでもらえて良かった」とうれしそう。同校の教諭も「生徒みんなが賑やかに楽しめるイベントを開催できて良かった。旅立つ３年生にとって励みになれば」と話していた。