広島県 西条農業高校 生活科2年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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研究テーマは「宇宙農業」 コオロギを宇宙で育て食用に

広島県 西条農業高校 生活科2年生のみなさん

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世界の将来的な課題の一つが人口増加による食糧不足。この地球規模の危機解決に、日本の高校生たちが「未来のタンパク源」といわれる昆虫食の研究に取り組み始めている。その中で、食用コオロギを宇宙で育てる「宇宙農業」の研究に挑戦しているのが、広島県立西条農業高等学校の生徒たちだ。

同校は、2017年に文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、今年度から生活科の2年生7人が「宇宙農業」の研究をスタートさせた。

生徒たちは、食糧不足の解決策として昆虫食が注目されていることを知り、今年4月、コオロギ50匹から飼育を始めた。現在では約1500匹に増え、研究の主題、宇宙で育てることを考え、多彩な角度から研究を進めている。

例えば水も土もない宇宙空間でも、雑食で繁殖力の強いコオロギは「宇宙農業」に適した食材になると予想され、宇宙と同じ微重力空間を作り出す装置の中で育てる研究も進めている。

また生徒たちは、1400匹のコオロギに与える餌として、お好み焼き用のキャベツで使われない芯や、尾道ラーメンの出汁に使われた小魚を乾燥させたものなど、広島特産の食品残渣を活用する計画と話し、食品リサイクルと世界規模のタンパク質不足という二つの課題を解決したいと張り切る。

形と色からくる印象と違い「コオロギは桜エビに似た風味でとてもおいしい」という生徒たち。今後も「宇宙で繁殖」という夢実現に向けて取り組んでいくと意欲を見せていた。

なお、この研究活動で「第6回高校生科学教育大賞」(バイテク情報普及会主催)で優秀賞を獲得した。
(2022年10月掲載)
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