広島県立宮島工業高等学校 インテリア科のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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組子細工を宮島土産の新定番に 木工技術駆使、商品化目指す

広島県立宮島工業高等学校 インテリア科のみなさん

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1962年創立の広島県立宮島工業高等学校。「技心」を校訓に、ものづくりの心を深め、地域に貢献する技術者の育成に努めている。

インテリア科の生徒も豊かな感性とアイデアで設計、デザインした家具などを、地域の保育園や小学校などに寄贈する活動を推進。さらに地域活性化に役立つ活動にも注力しており、日本の伝統工芸品「組子細工」を、宮島の新たな土産品にするための商品開発を進めており、さらに地域の新たな産業として根付くことを目指している。

組子細工は、細く加工した木片を釘や接着剤を使わずに幾何学的な文様に組み付ける木工技術。わずか0.1mmのズレでも組みつけできなくなるため、良質な材料を選別できる目と精巧な技術の習得が必要という。

同校のインテリア科は、全国の高校で初めて工作機械「ラジアルソー」を導入。これまで職人の手作業で行っていた組子細工を自動で刻むことが可能となった。4月から2、3年生が授業で組子細工の制作に取り組んでおり、本年度は麻の葉、胡麻の実、桜の花の柄で、3種のコースターを制作。

生徒たちは、組子細工の魅力と組み立てる楽しさ、宮工生の木工技術の力を知ってもらおうと、はつかいち観光協会の協力を得て、6月に宮島口旅客ターミナルで体験教室を開催。観光客らが生徒たちの指導で細かな木片を手に、直径10cmのコースターづくりに挑戦した。来年1月までに10回ほどの体験教室を開く予定で、参加者の組子細工の体験やコースターについての感想などをベースに、本年度中の商品化を目指す。「組子細工は様々な柄がデザインでき、見飽きない」と話す生徒たち。歴史ある宮島の土産品として定着できるよう力を合わせ頑張りたいと話している。
(2022年7月掲載)
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