岐阜県 加茂農林高校 食品科学科のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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市の花「アジサイ」色のマカロン ハーブの天然色素で開発

岐阜県 加茂農林高校 食品科学科のみなさん

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岐阜県美濃加茂市の県立加茂農林高校の食品科学科の生徒が、市の花「アジサイ」と市の色「コバルトブルー」をイメージしたフランス菓子「マカロン」を考案した。

スタートしたのは2019年度から。アジサイには毒があるため、素材には東南アジア原産のマメ科の植物で、青紫の花にアントシアニンを含み、酸を加えると紫に変色する「バタフライピー」を選択。

バタフライピーの育成は森林科学科と生産科学科の生徒が協力。8〜10月の開花時に花を摘み、生徒たちはまず、アジサイをイメージしたゼリーやアジサイ色に変化するかき氷シロップを考案したが、どちらも夏が需要期。顧問の教諭から年間を通して楽しめるお菓子をとの提案を受け、20年度から「美濃加茂市の新たな手土産を〜アジサイマカロンの開発」をテーマに取り組みを開始。目指すのは、生地はバタフライピーの青、クリームはピンク色のマカロン。バタフライピーからどれだけ色を出せるか。コロナの影響で休校中も生徒は自宅で研究に努め、試作を繰り返した結果、アントシアニン量を多く含む花の乾燥条件や、粉末にして卵白に溶かすときれいな青色のマカロンになることがわかった。しかし、バタフライピーで薄紫色のマカロンを作ることはできなかったため、新たに赤いハーブのローゼルを活用。天然色素の色を引き出す様々な工夫も重ねた。そしてアジサイブルーと薄紫色の2色2個セットでの販売を計画。市内の洋菓子店に協力を依頼し、今年10月下旬から年末までの期間限定で販売された。

他の学科や地域の力を借りて開発された「アジサイマカロン」。生徒たちは、今後も地域貢献につながる取り組みを企画・実行していきたいと話している。
(2021年12月掲載)
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