新潟県　津南中等教育学校　５学年のみなさんの善きことニュース

東日本大震災の教訓を学ぼうと被災地で研修を受けるなど、防災や町の活性化といったテーマで学習を重ねてきた新潟県立津南中等教育学校の生徒たちが、今秋、地元津南町の津南小学校・芦ケ崎小学校・上郷小学校の３つ小学校を訪問。培ってきた防災の知識を活かした出前授業を行った。

講師を務めたのは、総合的な探究の時間に「防災」をテーマに活動している５学年（高校２年生にあたる）のグループ。

同校では２０１８年から５学年の生徒が東日本大震災の被災地へ研修旅行に出かけ、現地で学習活動を行っている。生徒は「被害を繰り返さないでほしい」の言葉に、「災害は誰にも関わること。普段から備える意識を高めたい」と考え、地域の防災のために何ができるかを探求している。

授業では、もしもの時に備えるための知識を深めてもらおうと、地震や津波が起こる仕組みや災害の恐ろしさを、子供たちに具体的に、わかりやすく親しみやすい話し方で伝えた。また、地震や津波が起きたとき身の守り方など、災害時にどう行動するかについて話し合った。

先輩から防災について学んだ児童は、「わかりやすく楽しく教えてくれた。家の防災グッズを見直そうと思った」と言い、小学校の教諭からも「たいへん参考になった」と好評だった。

少しでも防災意識を高めてもらえればと話す生徒たちは「協力して災害を乗り越える大切さを伝えることができたと思う」と手応えを感じた様子だった。