島根県 江津工業高校 建築・電気科電気コースの3人の3年生の善きことニュース

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JR三江線の思い出を形に 「天空の駅」宇都井駅の模型で優秀賞

島根県 江津工業高校 建築・電気科電気コースの3人の3年生

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島根県立江津工業高校の生徒が、2018年に廃線となった旧JR三江線宇都井駅の模型を制作し、今年8月の「第13回全国高等学校鉄道模型コンテスト」で優秀賞を受賞した。

制作したのは建築・電気科電気コースの3人の3年生。「三江線の記憶をいつまでも残したい」と、課題研究の一環として5月から夏休みにかけて取り組んだ。宇都井駅は地上20メートルの高さにあり、「天空の駅」として廃線後の今も地元の人々や鉄道ファンに愛されている。

3人は、現地視察やインターネットの航空写真などを参考に、駅周辺の150分の1の図面を作成。駅のホームや近くの山や川をプラスチック板や発泡スチロール、紙粘土などで表現。浜田市内の模型店の指導と材料提供を受けながら、地上から駅まで116段ある階段は2ミリ角のプラスチックの棒で仕上げ、1センチ弱の人の模型約100体を色付けして配置した他、経年変化した実際の橋脚に近い色合いを出すため、塗料をティッシュで拭いあえて汚す工夫も。さらに周辺の川の水しぶきなど細部にまでこだわり、幅90p、奥行き30p、高さ50pのジオラマ模型に仕上げた。

オンラインでのコンテストの発表では「三江線の思い出を形に残したかった」とPR。指導した模型店が「我々が驚くぐらいの精密さ」と評価した精度の高さで、初出場で優秀賞に選ばれた。「地味な作業が多くて大変だったが、みんなの協力と努力が報われた」と喜ぶ。今後、電気コースの学習を活かして電子制御で列車を走らせたり、照明をつけるなどしてより忠実な形で完成させ、市内の公共施設などで展示して「三江線を懐かしんでもらえれば」と話していた。
(2021年9月掲載)
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