熊本県 熊本農業高校 畜産科研究班のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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大量廃棄の豚の脂から石けん開発 企業も関心

熊本県 熊本農業高校 畜産科研究班のみなさん

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開校以来120年以上の歴史を誇る熊本県立熊本農業高校。農業科、園芸・果樹科、食品工業科など7学科を設け、各分野の専門家、エキスパートを育成する教育を進めている。

次世代の畜産業を目指す畜産科の生徒たちは、プロジェクト授業などを通して、新たな取り組みに挑戦。商品として扱えない有明海産の色落ちノリを、鶏の飼料に使い開発された『海苔ノリタマゴ黄身に夢中』は、通常のタマゴよりも1.5倍の栄養価があり、同校での販売日には多くの住民が購入に訪れる。

2017年度から、餌代を抑えるため食品廃棄物を活用したオリジナル飼料で豚を育て、低コストで高品質な豚肉「シンデレラポーク」を生産しているが、生徒たちはさらに一歩進め、18年度からは飼料と肉の質をさらに高めようと、余った納豆や米粉、テングサ、パンなどを協力企業から提供してもらい、食品廃棄物100%の新たなエコ飼料を開発。同飼料で育てた豚を、同校のオリジナルブランドとして「シンデレラネオポーク」と名付けた。

そうした中、生徒たちが着目したのが出荷の際に大量廃棄される豚の脂。「何かに活用出来ないか」と研究を進め、豚脂に含まれる脂肪酸が高い洗浄力を持つことから洗濯石けん「シンデレラネオの輝き」を開発。今年7月、県内の協力企業や研究機関に成果を発表し、企業関係者などから関心を集めた。

「食品廃棄物ゼロを目指した環境にやさしい石けん」と話す生徒たちは、今後、商標登録を目指すとともに、店舗販売など流通に向けた改良を進める予定だ。
(2021年8月掲載)
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