岐阜県 岐阜農林高校 動物科学科3年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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県産養殖アユをもっと広めたい 若年層にアピール「鮎缶」開発

岐阜県 岐阜農林高校 動物科学科3年生のみなさん

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岐阜県立岐阜農林高校の生徒は、生命を慈しみ他を思いやり社会に貢献する、志を高くもち目標に向かって挑戦し続けることなどを目標に、日々学びに努めている。また120年続く伝統として生徒による地域貢献活動がある。今年3月には、2016年に地域の伝統野菜まくわうりで作った「まくわうりアイス」の製造法で特許を取得した動物科学科の生徒が、地元本巣市の特産品、富有柿を使ったアイスクリーム「柿アイス」を開発し、同校内の販売所や道の駅「富有柿の里いとぬき」などで販売を開始した。

今年度、同科の3年生が挑戦しているのが、昨年8月から始めた県産養殖アユを使った水煮缶詰の開発だ。取り組んでいるのは2人の生徒で、その目標は、国内2位の生産量を誇る養殖アユのおいしさと魅力を全国に知ってもらい、消費拡大につなげること。特に、魚離れが進んでいるといわれる若年層に食べてもらおうと、人気のサバ缶やツナ缶を参考に、そのままでもおいしく、またパスタや雑炊など和洋中さまざまなレシピに使える水煮を考案。今回使ったのは岐阜県魚苗センターで養殖されたアユで、2人は最適な塩の種類や塩加減、加熱方法などを探るため試行錯誤した他、内臓入り、内臓抜きの水煮を試作するなどして、納得する味を見つけた。今後は製造業者と缶詰作りを進め、今年の秋までには商品化し、販売につなげたいという。

長良川などの天然アユに比べ、県産の養殖アユはあまり知られていないという2人。「手軽にアレンジ料理が作れるよう薄味にした。多くの人に食べてもらいたい」と話す。そのためにもこの缶詰に加え、検討中という雑炊用のレトルトパウチも商品化し、岐阜の養殖アユを全国に広めたいと意気込んでいる。
(2021年5月掲載)
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