宮城県 志津川高校 自然科学部のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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文部科学大臣賞受賞 津波で復活の干潟を調査 復興途上の町に元気を

宮城県 志津川高校 自然科学部のみなさん

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宮城県南三陸町は、2011年の東日本大震災による津波で多大な被害を受けた。津波は防潮堤を破壊。同町中心部を流れる八幡川河口にかつてあった八幡川河口干潟が復活した。

しかし、そこには再度防潮堤の建設が予定されていたが、住民の運動により干潟は守られることになった。

同校の自然科学部は、地域の自然保護や震災後の復興を目指す町作りの取り組みとして、残されることになった干潟や八幡川の生物調査を、町の自然環境活用センターの協力を得て行ってきた。

初の活動となった17年5・6月の調査では、レッドリスト掲載種12種を含め、78種の生物を発見している。

同部では、まず干潟の地表を探索し、次に底土の掘り返し、見つけた生きものをポリ袋に採集する。続いて採集した生きものの種名を調べ、調査表に記録した後、調査員全員の結果を集計し、発見種数を種多様性の指標とするなど、きめ細かな調査を行っている。

昨年7月の調査ではオニアサリやヒメシラトリなどの絶滅危惧種を含め84種を発見した。

また同部では、防潮堤工事の影響調査や生物の図鑑作りに加え、町の小中学生への出前授業にも取り組み、干潟の保護を次代につなぐ活動にも注力している。

こうした環境エコ活動が高く評価され、「第9回イオンエコワングランプリ」の普及・啓発部門で、文部科学大臣賞を受賞した。

調査で南三陸町の自然の豊かさを感じたという部員たちは「受賞は干潟の保存活動を推進してくれた町の人々への恩返しになったと思う」「私たちの調査活動が復興途上の町の役に立てばうれしい」と話していた。
(2021年3月掲載)
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