北海道 旭川農業高校 農業科学科 畑作機械班のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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安心・安全・安価 高齢者向け農業用アシストカート開発

北海道 旭川農業高校 農業科学科 畑作機械班のみなさん

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旭川農業高校の生徒たちが、畑作用の除草作業や荷物の運搬など、高齢農業者の作業負担を軽減するアシストカートを開発した。取り組んだのは農業科学科畑作機械班の9人の3年生。班員の60代の父親が農作業中に倒れたことをきっかけに、高齢者が楽に仕事が出来る農機具を作ろうと計画。農作業の中で重労働な運搬作業を、機械が手助けすれば楽になるのではと、アシストカートの開発を決めた。

昨年6月に開発をスタート。中古の高齢者用電動カートを分解し、ハンドルやスイッチ、モーター、ギアボックスなどは再利用した。車体は自分たちで溶接し、全長2・5メートル、重さ約50キロに仕上げ、荷台は低床の10センチに抑え、高齢者が容易に農作物を載せられるよう工夫した。さらに、リモコン操作で収穫した作物を自動的に運ぶことができるうえ、センサーが障害物を感知し、衝突事故を防ぐ事も出来るという。試運転は班員の家の畑で実施。高齢農業者に操作してもらい、気づいた点を聴くなどして改善に努めた。

班員たちは、安価での販売を目指す「低コスト農業用アシストカート」の開発プランをまとめ「第7回高校生ビジネスプラン・グランプリ」に応募。全国3800件の中からベスト10に選ばれ、1月、東京大学での審査会で「ニーズを的確にとらえた現実性のある発想豊かなプラン」と高く評価され、優秀賞を受賞。「今後も高齢者の役に立つ活動を行いながら、低コストスマート農業を進化させていきたい」という。

なおプランは、班員が卒業後も後輩が引き継ぎ、進めていく予定だ。
(2020年2月掲載)
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