宮城県 佐沼高校 生徒のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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台風豪雨被害の「柳津虚空蔵尊」で恩返しのボランティア

宮城県 佐沼高校 生徒のみなさん

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「豊かな人間性と高い志を持ち、社会に貢献できる人物の育成」を教育目標とする宮城県佐沼高校の生徒たちが、10月の台風19号の豪雨で被災した地元登米市の古刹「柳津虚空蔵尊(やないづこくぞうそん)」で、泥出し作業などのボランティア活動を行った。

「柳津虚空蔵尊」は、726年(神亀3年)、行基が天皇の命を受けて東国を巡行中、当地を訪れて虚空蔵菩薩を刻み、創建したと伝えられる寺院。2011年の東日本大震災では被災地の現状発信に加え、隣接の南三陸町や石巻市への支援活動の橋渡し役を果たすなど、復興の拠点となった。

今回の台風では、本堂や寺務所、庫裏は被害を免れたが、境内を囲む2つの川が氾濫し、境内には土砂や樹木などが流入。堆積した泥は1メートル以上の高さになった。

また、大伴家持が和歌を詠んだとされる鵲(かささぎ)橋の橋脚が崩れた他、境内にあるカフェも床上浸水のため休業するなど、多大な被害を受けた。

同寺の惨状を知った佐沼高校の生徒たちは、市社会福祉協議会の災害ボランティアとして駆けつけた他、南三陸町など市内外の人々も参加。

「震災の時に助けられたお寺。少しでも恩返しできたら」と話す生徒たちは、境内や駐車場に溜った泥や流木などを、懸命になって撤去作業を進めた。

同寺の関係者は「震災で縁があった多くの人々や、困っている人を助けたいという生徒さんたちの気持ちがありがたい」「元気をいただいた」と感謝していた。
(2019年11月掲載)
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