福島県 福島高校 スーパーサイエンス部好適班のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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福島県水産物の風評払拭へ 育てたウナギの「うな重」販売

福島県 福島高校 スーパーサイエンス部好適班のみなさん

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福島県立福島高校のスーパーサイエンス部好適班の生徒たちは、今年7月、学校や市内で育てたウナギを「うな重」として、初めて販売した。

同班は、2013年、福島県の水産物への風評払拭を目的に、好適環境水による陸上養殖技術の研究を始めた。「好適環境水」とは、淡水・海水に次ぐ第3の水とも呼ばれるもので、魚の成長を促進させる他、魚が病気にかかりにくくなるなど、多くのメリットがある。生徒たちはマダイやトラフグを飼育しながら養殖技術を身につけ、魚の数々の生理学的変化を明らかにしてきた。そして15年からはニホンウナギの養殖プロジェクトをスタート。16年秋には地元土湯温泉で初めての試食会を開催した。地元鮮魚店の協力を得て、観光客など約100人に振る舞い大好評。今年3月からは藻類の一種で栄養価が高いミドリムシ(ユーグレナ)の粉末を混ぜた餌を与え、栄養価を高める研究も進めている。5月には商品化実現のための試食会を東京日本橋の鰻料理専門店で開催。「高校生が養殖したとは思えないほど質が高い」と高評価を受けた。自信を深めた生徒たちは7月、商品化のスタートとして福島市内の和食店で「うな重」を販売。当日は事前予約した客に計50食を提供した。

生徒たちは、今後は養殖の規模を大きくして、ウナギの質を高める研究を続けることで「ここでしか食べられないウナギを育て、地域復興の活力に繋がるよう頑張りたい」と決意を述べていた。
(2018年8月掲載)
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