岩手県 遠野緑峰高校 生産技術科草花研究班3年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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ホップ和紙の「ちゃんちゃんこ」製作 子ども語り部に寄贈

岩手県 遠野緑峰高校 生産技術科草花研究班3年生のみなさん

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ビールの原料「ホップ」の一大生産地、岩手県遠野市の県立遠野緑峰高校の生産技術科草花研究班の生徒たちは、2014年、廃棄処分されるホップのつるの皮を活用した「100%ホップ和紙」を開発。17年には、漂白剤を使わずに皮の繊維の色を落とす工法を確立し、環境に優しい和紙の開発に成功した。和紙は、卒業証書や名刺などに活用される他、地元ホテルや土産物店などで販売されているしおりは、収益金を東日本大震災の復興資金として寄付されている。また、遠野をイメージしたランプシェードは、同市のふるさと納税返礼品に採用されるなど、ホップ農家や地域の活性化に貢献している。

そして今年、ホップ和紙の可能性を追求する同班の生徒たちは、衣類の開発に挑戦。和紙に特殊加工を施すことで、衣類に耐えうる強度を実現し、遠野の新たな特産品にと「ちゃんちゃんこ」を製作した。

6月、草花研究班の3年生10人が地元の同市立土淵小学校を訪問し、ちゃんちゃんこを披露した。土淵小学校は児童全員が「子ども語り部」として観光客に遠野の昔話を披露する活動を行っており、同班の生徒は「もっと遠野をPRしてね」と児童たちに呼び掛け、語り部衣装として2着を贈った。

A3サイズの和紙8枚を縫い合わせたちゃんちゃんこには、胸元に遠野の民話に登場するかっぱとオシラサマの刺しゅうが施されており、身につけた児童は「軽くて着心地もいい。語り部として気持ちが入る」と喜んでいた。
(2018年7月掲載)
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