青森県 三本木農業高校 植物科学科のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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地元伝統工芸品「きみがらスリッパ」の継承を手助け

青森県 三本木農業高校 植物科学科のみなさん

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青森県立三本木農業高校の生徒たちは、地元十和田市の伝統工芸品「きみがらスリッパ」の継承に力を入れている。

活動の中心は植物科学科の生徒たちで、2013年から十和田きみがらスリッパ生産組合と連携し、材料となる飼料用トウモロコシ「デントコーン」の栽培・研究活動に取り組んでいる。

連携5年目の昨年は、栽培面積を前年の1.7倍となる4640平方メートルに拡大し、5月に種まき、8月に除草、11月は実の収穫後、畑に散らばった茎や葉をまとめる作業を手伝った。組合によると、現在組合員は16名。進む高齢化で「若い人の力はとても助かる」と感謝する。

参加した生徒は、「学科の伝統なので後輩にしっかり引き継きたい」「スリッパを世界的に広めたい」と話す。また、同科生徒と手芸部の部員は、組合員の指導で「きみがらスリッパ」の実習体験を行っており、生徒たちは、伝統工芸品の継承に高校生が協力すれば、地域の活性化につながると力を込める。

同校の生活科学科も「十和田むらさき」を使って紫根染めをする十和田むらさき研究保存会と連携。生徒たちは、すでに紫根染めをした素材を使った商品の試作に取り組んでおり、今後もより付加価値の高い商品開発に挑戦する考えだ。

十和田きみがらスリッパ生産組合の役員は「若い人たちに少しでも作り方を覚えてもらい、伝統工芸品の技術を受け継ぐ後継者が一人でも増えてくれれば」と期待していた。
(2018年1月掲載)
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