長野県　長野工業高校　機械科３年生のみなさんの善きことニュース

日頃の授業で習得した「ものづくり」の知識、技術を生かし、地域貢献などさまざまな活動を展開している長野県長野工業高校では、昨年度から機械科３年生が「長光プロジェクト」に取り組んでいる。

２年目となる今年度は、長野市内の各種施設に手伝えることはないか問い合わせたところ、長野盲学校から依頼の手が上がった。

４月、生徒たちは盲学校で相談内容を聞き、その後は週１回訪問、１１月末までの予定で要望のあった個所の改善にあたっている。

印刷室のドアを重りの力と滑車で閉まるよう半自動化した他、プールには温水シャワーを設置。「重力で水が流れるので動力がいらないのが特長」と話す長野工高の生徒たちは、太陽熱でシャワーの水を温めるため給水タンクを黒く塗る一工夫も。さらに、盲学校の児童・生徒が生活する寄宿舎の非常口に、太陽光パネル付きＬＥＤ（発光ダイオード）電球を取り付けた。

盲学校の生徒や教職員からは、安全で使いやすくなったと大好評。職員室も半自動ドアにする予定という長野工高の生徒たちは、長く安心して使ってもらおうとメンテナンスにも力を入れており「自分たちが学んだ技術で子どもたちが喜んでくれてうれしい。とてもやりがいがある」と、今回のプロジェクトに確かな手応えを感じているようだった。