兵庫県 相生産業高校 機械科生徒のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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国宝の銅鐸復元 市教委に寄贈し、小中生の教材に

兵庫県 相生産業高校 機械科生徒のみなさん

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兵庫県立相生産業高校の機械科の生徒たちは、中古車椅子を修理し、東南アジア諸国に贈る「空飛ぶ車椅子事業」をはじめ、社会貢献活動に積極的だ。

今年3月には、課題研究で復元した弥生時代の釣鐘型の青銅器「銅鐸」3個を、相生市教育委員会に寄贈した。

同科の銅鐸復元班の生徒たちは、2015年から「銅鐸」と「銅鏡」の復元に取り組んでおり、その成果として「兵庫県工業教育フェア」などのイベントで、製作した銅鐸の展示や、淡路の高校への松帆慶野銅鐸の復元品寄贈、子どもたちと一緒にミニ銅鏡を作る工作教室などを行ってきた。

今回、市教委に贈呈した銅鐸は、1964年に神戸市の六甲山で発見された「桜ヶ丘5号銅鐸」(国宝)のレプリカ。高温で溶かした青銅を砂で作った鋳型に流し込む、古代の優れた鋳造技術を活かして、6人の生徒が約1年かけて製作した。大きさは全長39.4センチ、厚さ約2ミリ、重さはそれぞれ4〜8キロ。カメや魚などの動物、農耕作業やカエルをくわえたヘビを追う人間などの図柄も、細かな線で再現している。

贈られた市教委では「素晴らしい仕上がり。小中学校の歴史の授業に活用したい」と感謝。生徒たちは「何度も失敗したが、その度になぜ失敗したかを追求した」「弥生時代の技術力の高さを実感した」「子どもたちには銅鐸に触れたり、カラーンカラーンと音を鳴らしたりして、弥生時代を実感してもらえたら」と話していた。
(2017年4月掲載)
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