佐賀県　唐津工業高校　建築科・電気科の３年生のみなさんの善きことニュース

佐賀県立唐津工業高校の生徒は、普段の授業で得た知識、技術を活用した社会貢献、地域貢献活動を行っている。今年度も３級左官技能士を取得した土木科の３年生が、近隣の中学校の中庭補修工事を実施した他、機械科の生徒がゴミステーションを製作し、地域に寄贈している。

今年２月には、長年の貢献活動で佐賀県教育長賞を受賞した建築科の３年生が「児童用のスライドテーブルとベンチのセット」を、電気科の３年生が「電化製品が扱いやすいスイッチ」を唐津特別支援学校に寄贈した。

いずれも支援学校からの依頼によるもの。建築科の生徒たちが製作したのは、小学部の児童が使う作業用のテーブルとベンチ。生徒たちは児童の活動の様子を見学し、テーブルの高さや天板の広さ、状況によって作業スペースの広さが変えられる引き出し式の台、一人でも移動できるよう脚にキャスターを取り付けた他、活動に使う道具入れを置くための棚も作った。また、丸みのあるテーブル角、引き出しで指を挟まないよう隙間を埋めるなど安全性にも十分配慮した。

電気科の生徒たちの「電化製品が扱いやすいスイッチ」は、昨年度に引き続いての製作で、今回はコンセントの差し込み口やソケット部分を増やした他、通電すると音が鳴るなどの改良を加えた。

支援学校では「たくさんの工夫をしていただき、たいへんありがたい。子どもたちの活動の幅も広がる。いろいろな場面で活用してきたい」と感謝していた。