岩手県　水沢商業高校　商業科２年生のみなさんの善きことニュース

岩手県立水沢商業高校の商業科の生徒達が試作した「すごろく形式」の学習教材で、商業の仕組みなどを学ぶ出前授業が今年１０月、奥州市立水沢南中学校で行われた。教材は４種あり、産直施設の店長となり経営を通じて地場産品の取引の仕方やマーケティング用語を学ぶ「産直ちょっとＣＯＭ」、悪徳詐欺商法の対処法、買い物を通じて現金の使い方などを学べる内容になっている。

今回の出前授業には、商業科２年生２０人が訪問。中学３年生約４０人が９つの班に分かれ、高校生にルールなどの説明を受けながらチャレンジした。

悪徳詐欺商法の対処法のすごろく教材に挑戦した班は、ゴールまでの間に「注文していない商品が送り付けられ、代金１万円とられた」など様々な詐欺商法に遭いながら、その手口やクーリングオフ制度などの対処法を学んでいく。受講した中学生は「いろいろな詐欺の手口があり、驚いた」「高校生の説明も分かりやすく、対処法も理解しやすかった」と好評だった。

出前授業に参加した高校生は「中学生がゲーム感覚で楽しみながら挑戦してくれたので安心した」と手応えを感じた様子。

水沢商業高校では昨年、生徒たちによる模擬株式会社「ござえんちゃプロジェクト」を設立。すごろく教材は同社が初めて商品化を目指すもので、社員である生徒たちは「今回の授業での反省点を分析し、改良を重ねながらより良い教材を作り、商品化したい」と意欲を燃やしていた。