高知県　山田高校　商業科２年生のみなさんの善きことニュース

高知県立山田高校商業科の２年生は、地域の伝統工芸品「フラフ」を再利用した商品開発に取り組んでいる。「フラフ」とは、子どもの健やかな成長を願って端午の節句にたてられる「旗」で、大きい物は縦４メートル、横７メートルほどもある。

商業科では４年程前から地域活性化につながる商品開発を進めており、今年度の２年生は、「フラフ」を衣服などにリメイクしようと計画。子どもが大きくなるなどして家庭で使われなくなったフラフを回収するため、香美市内の全ての小中学校を通じて、児童生徒や保護者にフラフの提供を呼びかけることにした。

そして９月、生徒の代表が市役所で開催された校長会を訪問し、生徒自ら試作したフラフのリメイクシャツやエプロンを身に着け、プレゼンテーションを実施。家庭に眠っているフラフを集めて、衣服やバッグ、カーテンなどにリメイクすることで地域の活性化につなげたいと訴え、保護者への提供を呼び掛けるチラシ約１６００枚を各校長に託した。

生徒は「地域を元気にするために何ができるかを考え、フラフの活用を思いついた」「多くのご家庭から提供してもらい、幅広い商品開発につなげたい」と意気込んでいる。

この他にも山田高校の生徒は、近隣の子ども会のよさこいチームと「土佐山田まつり」に参加したり、小学校で児童の勉強をサポートするなど、地域のためにできることを積極的に進めている。