北海道　苫小牧東高校　放送局のみなさんの善きことニュース

北海道苫小牧東高等学校では昨年１０月、放送局の生徒が、苫小牧名産のホッキ貝の魅力を知ってもらおうと、市内のホッキ貝資料館で「ホッキ学園」を開校した。放送局にとって初の校外イベント。昨年夏、映像作品を作る過程でホッキ貝資料館を訪れたことがきっかけとなった。部員たち自身、初めて知ることが多々あり、また街頭アンケートで資料館について大半の市民が知らなかったことから、ホッキ貝や資料館の魅力をもっとＰＲしたいと思い企画した。

「ホッキ学園」は一日だけの学校という想定。理科、家庭科、歴史、図工、体育、音楽の６つの教科になぞらえた授業を企画。それぞれにブースを設け、苫小牧港と先人の苦労を紹介する紙芝居や貝殻を使った工作、ホッキ貝のむき方講座、ホッキ音頭の講習などを開講。各ブースで学ぶとスタンプが一個押印され、４個以上で貝殻、６個で貝殻と卒業証書が贈られるスタンプラリーも実施され、来場者は楽しみながらホッキ貝についての知識を深めた。

ポスターや２体のキャラクター「とまのすけ」と「ほっきひめ」、消しゴムを彫って作ったスタンプラリー用のスタンプなど、すべて局員の手作り。「小さな子供たちにもたくさん来てもらえた」「準備はたいへんだったが、ホッキ貝のさまざまな魅力を伝えられたと思う」と手応えを感じた様子。

当日の模様は局員が撮影、ホッキ貝の水揚げや市場の様子などを加えて映像作品に仕上げ、地域活性化に役立てたいという。