福島県　保原高校　美術部のみなさんの善きことニュース

東日本大震災で校舎が損壊するなど大きな被害を受けた福島県立保原高校。がれきにまみれた校舎から再出発した生徒たちは、「福島は、負けません！」の言葉のもと、復興に向けた活動を続けている。

美術部では震災直後から「がれきに花を咲かせようプロジェクト」を展開。これは震災で壊れた校舎のがれきに花の絵を描く活動で、これまでに約８００点を制作。国内外の支援に感謝のメッセージを伝えたいと、同校のある伊達市や東京の銀座などで「花がれき」展を開催。また、仮設住宅や仮置き場の壁に壁画を描いたり、仮設の住民に「花がれき」の写真を使った壁掛けをプレゼントするなど、交流を深めてきた。また、福島第一原発の従業員への応援の絵手紙や、福島県内の消防署と自衛隊に震災後の活躍に感謝のクリスマスカードを送った。

今年３月には、３人の部員と顧問の教諭、伊達市の市長が都内の環境省と原子力規制委員会を訪問し「花がれき」を贈呈。部員たちは「福島は復興途上、応援してほしいという思いを伝えたかった」という。

美術部のこのプロジェクトに対し、全国から応援の手紙や絵の具などが送られており、部員たちは地域の復興と再生、人々の心に明るい希望が生まれるよう活動を続けていくと、力強く話していた。