岩手県　葛巻高校　生徒のみなさんの善きことニュース

地域や社会に貢献できる生徒の育成を目標とする岩手県立葛巻高校では、被災地域との交流・支援活動を進めている。生徒たちは、何事にも恐れる事なく無心で立ち向かう「施無畏（せむい）」スピリットをもとに、被災者の声に真摯に耳を傾ける傾聴ボランティアなど、様々な活動を続けている。

１０月１３日には、生徒会役員など生徒１６人が、山田町船越の浦の浜仮設住宅集会所を訪問。同校のある葛巻らしさのある方法で交流しようと、葛巻町産の杉皮を使った「かご作り」を企画、入居者２０人と共に取り組んだ。

かごは、幅約１．５�pの杉の皮を７〜８本使って編み込んでいくもので、１辺が約１０�pの立方体型。入居者は生徒の手ほどきを受けながら夢中になって手を動かしていた。

入居者は「生徒はみなやさしく、かごの作り方も丁寧に教えてくれた」「孫と一緒にいるようで楽しかった。気分転換になった」と笑顔も元気に。

２時間ほどの交流だったが、参加した生徒は「かご作りをしながら互いの暮らしのことなどいろいろなお話しができて、楽しかった」「みなさん、とても明るくてうれしかった。今後も自分たちができることで被災地を支援していきたい」と力を込めて話していた。