岡山県　笠岡工業高校　生徒のみなさんの善きことニュース

「環境にやさしいものづくり」を基本コンセプトに長年、海の環境と自然保護活動に取り組む岡山県立笠岡工業高校が、今年７月１７日、国土交通省中国整備局から本年度の「海の日」海事関係功労者として表彰された。

笠岡工業高校は、１０年以上前から年２回、笠岡湾内のカブトガニ生息地などを清掃する「海岸クリーン作戦」を実施している他、笠岡市主催の海岸清掃「リフレッシュ瀬戸内」にも、毎年多くの生徒がボランティアとして参加している。また、２０１０年度からの３年間は、環境教育を進める県指定の事業「スーパーエンバイロメント研究開発事業」で、環境土木科を中心にカキ殻を使ったアマモ養殖板の研究や魚礁ブロック製作などを行い、アマモの生育状況や魚の生態及び海水の水質等の調査に取り組んできた。

受賞の報を聞いた生徒会役員は、「先輩たちから続けてきた活動が認められてうれしい」と喜び、「後輩たちにもこの伝統を引き継いでいきたい」と意気込む。

また、広島市での表彰式に出席した赤木恭吾校長は、「今回の本校の表彰を機に、笠岡湾の環境美化と自然保護意識の向上に努めたい」と話し、「カブトガニ保護の動きが地域や中学生にも広がれば」と期待していた。