岩手県 宮古工業高校 機械科 津波模型班のみなさんの善きことニュース

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自作の津波模型で、防災、減災意識向上を全国に発信

岩手県 宮古工業高校 機械科 津波模型班のみなさん

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東日本大震災による津波で、大きな被害を受けた岩手県立宮古工業高校では、地域の復興支援や防災への意識を高める活動を進めている。中でも特色ある活動を続けているのが機械科の津波模型班だ。

同校のある宮古市は、過去幾度も大きな津波被害を受けてきた。 津波模型班では2005年度から津波の恐ろしさを語り継ぎ、津波被害を減らすべく、津波模型を製作。模型は水を入れて津波の様子を再現するもので、小中学校などで津波防災の出前授業を行ってきた。

東日本大震災後、生徒たちは町の再興を願い、また同じ悲劇を二度と繰り返さないという思いを込め、立ち上がった。昨年は、津波が起きた際、避難経路が視覚的に分かるように工夫された「宮古市復興模型」を製作し、宮古市に寄贈した。

また、6月には大阪で「津波の語り部 復興と防災について」と題して講演。さらに11月には、「第22回全国産業教育フェア岡山大会」「瀬戸内海研究フォーラム」「第4回ひょうご子どもサミット」に参加。震災後、県外で初めての実演を行った。会場には山田町の津波模型を持ち込み津波の様子を再現。生徒は「被災地の生の声を通して、来場者に津波の怖さを知ってもらえたと思う」と手応えを感じた様子で、「防災教育はとても大事。この津波模型がその教材として使ってもらえるよう、今後も全国に発信する活動を続けていきたい」と話していた。
(2013年1月掲載)
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