栃木県 栃木農業高校 環境科学部のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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ヨシの活用で、渡良瀬遊水地の環境保全と地域資源再生に貢献

栃木県 栃木農業高校 環境科学部のみなさん

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農業高校の生徒の視点から、地域資源の再生や環境保全に取り組む栃木農業高校の環境科学部。その研究活動は「第20回地球環境大賞」の環境地域貢献賞や「低炭素杯2012」の環境大臣賞受賞など、高く評価されている。

9月29日には、今年7月にラムサール条約に登録された渡良瀬遊水池の記念講演会で、「渡良瀬遊水地のヨシを活用した環境保全の成果」と題する報告を行った。

同部では7年程前から渡良瀬遊水池のヨシで、伝統のヨシズ作りに取り組んでおり、農家と一緒に刈り、ヨシズの編み方を習い、学内に手編みの農具も製作。現在数戸といわれる生産農家の復活と普及を目指している。また夏の節電対策として、ヨシズの日除け効果を調査。その結果、ヨシズ1枚で室内温度を2℃下げることで、1日あたり120Wの省エネ効果があり、日本全国5300万世帯が1枚のヨシズを使うと2300トンのCO2を削減できるという。

さらに同部では切れ端や生育の悪い「くずヨシ」の堆肥化にも挑戦。独自の製法で、腐りにくいヨシの腐食日数の大幅短縮化などに成功。足尾銅山の緑化運動に参加し、木の元肥にするなど、ヨシ堆肥を活用した環境保全活動を推進している。今後は「環境に優しいヨシ堆肥」として製品化を進めていく予定だ。

生徒たちはこうした活動を通して、渡良瀬遊水池のヨシの恵みを次世代に伝えていきたいと話している。
(2012年10月掲載)
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