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善きことをした高校生達

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震災被害の相馬農業高校を支援 堆肥10トンを届ける

京都府 京都府立農芸高校 農産バイオ科の生徒のみなさん

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農場で育てた花々を用い、最寄りの駅や公共施設等の花壇の植え替えを行う「フラワーキャラバン」など、日頃から地域との交流に力を入れている京都府立農芸高等学校。

昨年からは、「東日本大震災」で大きな被害を受けた福島県立相馬農業高校を支援するための活動を進めており、今年5月には、農産バイオ科の生徒が作った堆肥を、相馬農業高校に贈った。

相馬農業高校は、福島第一原発から30キロ圏内にあるため、事故後、生徒は福島県内の別の学校で勉強することになった。そして昨年8月、京都府教育委員会の被災地支援事業の一環で、京都府立農芸高校が相馬農業高校の生徒5人を受け入れたことから、両校生徒の交流が始まった。

11月、相馬農業高校は本来の校舎での授業を再開したが、農場は放射性物質の除染のために掘り起こされたことで、土の養分が減り、作物が十分に育たない状態になってしまった。土壌を改良するには堆肥を補給する必要があるが、福島県内の堆肥は使用が制限されている。そこで今回、京都府立農芸高校が相馬農業高校の要望を受け、牛の糞尿を発酵させて1年間に生産する堆肥約60トンのうち、約10トンを提供することになった。

同校では、5月18日から堆肥づくりを行っている農芸高農産バイオ科の2、3年生約40人が発送用の袋詰め作業に参加。25日にほぼ準備を終えた。

29日に同校で出発式が行われ、翌日から農産バイオ科の生徒6人と教職員2人が相馬農業高校を訪問し、堆肥の散布など土壌改良作業を手伝った。

今回の活動に参加した生徒は「私たちの作った堆肥で農地が回復し、復興の後押しになれたらうれしい」「今後も堆肥提供など、私たちができる支援を続けていきたい」という。また、相馬農業高校の生徒は「また農場が使えることは本当にありがたい。これで作物が作れる」と喜んでいた。そして6月からトウモロコシや大豆の栽培実習が開始された。
(2012年6月掲載)
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