茨城県 鉾田第二高校 写真部のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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みんなでがんばろう鉾田 写真で被災した町の力に

茨城県 鉾田第二高校 写真部のみなさん

写真
2011年3月11日に発生した東日本大震災。茨城県鉾田市も震度6強の揺れに襲われた。全半壊した建物、崩れた崖、ゆがみ陥没した道路、途方に暮れる市民・・・。同市の被害状況や被災した農家、商店街を撮影し、ホームページで公開し続けている高校生がいる。県立鉾田第二高校写真部の7人の部員たちだ。「大震災で鉾田市も大きな被害を受けたが、東北3県に比べ報道されることも少ない。それなら自分たちで伝えようと思った」と話す。

撮影を始めたのは、震災から数日後。押しつぶされた民家、亀裂の走る道路、黙々とがれきを片付ける人々。部員たちは夢中でシャッターを切った。

そんな時、活動の転機が訪れる。地元商店街の薬局を訪ねた時だ。「大丈夫でしたか」と声をかけると、店主は突然泣き出した。生徒の気遣いの言葉に、震災後の不安な日々の中でこらえていた感情が発露したのだ。

「声をかけ、話を聞くだけでも人を支えることが出来る」。その後、部員たちは、震災で傷ついた市内の商店と農家約160軒を回り、被災者の声に耳を傾けた。そして、被災者の声と共に写真部のホームページで「みんなでがんばろう鉾田」と題し紹介すると、市や商工会から「復興イベントで写真展を開いて」と声がかかった。写真部は参加を即決。8月28日の「鉾田復興祭」に続いて「商工会復興青空市」、「鉾田市文化祭〜震災復興の祈りを込めて〜」に出展した。

11月に同校で「震災から学んだこと」をテーマに開催された、県教育委員会主催の懇談会では、写真部部員がこれまでの活動を発表。取材を受けた農家の方が「みなさんに励まされ、前を向いて生きていこうと思った」と感謝の言葉を贈ると、会場の参加者から自然と拍手が起こり、生徒を称えた。

部員たちは「取材によって地震の被害の大きさを実感した。自分たちの活動を通して、市民の思いと行政の思いをつなぐ架け橋になり、少しでも復興の力になれればと思う」「そのためにも継続していくことが大事。1回、2回なら誰でもできる。継続しなければ何も変わらない」と力を込めて話していた。

写真部ホームページ http://www.geocities.jp/biophoto1031/PHOTOGRAPH/index.html
(2012年1月掲載)
下写真1下写真2

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