島根県 浜田水産高校 食品流通科3人の3年生の善きことニュース

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善きことをした高校生達

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被災地支援へ 缶詰など手作りの加工食品を送る

島根県 浜田水産高校 食品流通科3人の3年生

「青い海・緑の大地・人が輝き文化のかおるまち」島根県浜田市。県下最大の漁港を持つ同市に、1948(昭和23)年開校の県立浜田水産高校がある。同校では、水産・海洋教育を通して「かけがえのない海を護り、海の恵みを最大限に活用する心豊かな人間性を備えた人材の育成」に努め、地域の水産業の発展に力を発揮する生徒を数多く輩出している。生徒も日頃の学びの中で専門的知識・技術を身につけ、社会に貢献できる人材となるべく切磋琢磨している。

中でも、食品流通科の生徒は、地元特産品を使用した商品開発を推進。「市の魚」ののどぐろ(アカムツ)をつかった「のどぐろふりかけ」は、年間10万個を販売する大ヒット商品となり、浜田市の活性化に一役買っている。

こうした社会貢献活動は、地元以外にも向けられており、3月11日に派生した「東日本大震災」の被災者を支援するため、いち早く募金活動を実施している。さらに、食品流通科の3人の3年生が、被災地に救援物資を送ろうと、鮭とミカンの缶詰を作り、4月5日、被災者支援のため、宮城県石巻市と同県気仙沼市へ赴く浜田市職員に託した。

食品流通科では、実習で缶詰などの加工食品作りに取り組んでおり、3人は「被災地のために、自分たちで作った缶詰で元気を届けたい」と春休みを返上して学校に集合。水高生徒の思いを込めて、サケの缶詰50缶、ミカンの缶詰50缶に、浜田市の水産ブランドのひとつ“どんちっちアジのふりかけ”50袋を作った。

4月5日の出発式には、3人の生徒のほか、被災地へ赴く市の第4次支援隊8人を含む市職員30人が出席。生徒から「被災者の方々のために役立ててください」と手作りの缶詰などを手渡された支援隊の隊長は、「この救援物資を無事に現地へ届け、被災者のためにがんばってきます」と約束した。

全生徒が協力した募金活動に続く3人の生徒の活動は、豊かな人間性を持ち、自他を敬愛し、自主的に行動できる人間の育成に努めて来た同校の教育の優れた成果と言えるだろう。
(2011年7月掲載)

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