静岡県 桐陽高校 生徒会のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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ナスカの地上絵描く空き缶1万5千個 ハイチ地震被災者支援に

静岡県 桐陽高校 生徒会のみなさん

静岡県東部に位置する沼津市。恵まれた自然環境に加えて、古からこの地域の交通・商業・文化拠点として発展してきたこのまちに、桐陽高校がある。1983(昭和58年)の開校以来同校は、「工夫しつつ悦び生活する」の校訓のもと、「生徒の可能性を引き出す教育」を推進してきた。生徒も、充実の学び舎の中で、自立心と人を思いやる心を育んでおり、その積み重ねの成果は様々な形で発揮されており、そのひとつが社会貢献活動だ。

地球人宣言2010『笑◎』〜Never Seen Before〜をテーマに開催された今年の文化祭「第25回桐陽祭」(6月4、5日)では、1月に巨大地震に襲われ、今なお多くの国民が避難生活を強いられている中央アメリカのハイチに、支援金を贈るための活動が生徒会を中心に展開された。

その一つが「フジネットワーク・チャリティーキャンペーン2010」に協力し、チャリティーグッズ販売や、模擬店の売り上げの一部を寄付した。

こうした募金活動に加えて、生徒会が企画したのは、今年の文化祭のメイン展示物の一つでもあるアルミの空き缶1万5千個を使ったリサイクルアート“ナスカの地上絵”だ。

展示後は、アルミ缶を業者に売却し、後日、募金と合わせてハイチの被災者のための支援金として送られることになっている。

描かれたのは、世界遺産のペルー・ナスカ台地の地上絵「コンドル」。生徒会役員と桐陽祭スタッフ合わせて約30人が二日間かけて製作したもので、縦18メートル、横15メートルもある力作だ。缶を縦や横に配置して立体感を表現し、その迫力は、4階の教室から見下ろした保護者を驚かせるほど。地上絵の横には、被災者にガンバレの意を込めて、「HAITI」の文字と笑顔のマークも入れた。

同校では、1998年まで4年連続で「リサイクルアート」を実施しており、今回は12年ぶりに復活させた。12年前に比べてペットボトルが普及したため、生徒会のアルミ缶集めは難航したが「ハイチの人々を救おう」の生徒会の呼び掛けに、全校生徒が回収に協力し、完成することができた。生徒会役員のひとりは「1万5千個ものアルミ缶を集めることができたのも、地上絵を無事描くことができたのも、生徒みんなの協力のおかげ」と感謝。「被災者の方々に、コンドルのように力強く羽ばたいてほしい」と作品への思いを語り、ハイチの一日も早い復興を願っていた。

注)◎は、笑顔のマーク

(2010年8月掲載)

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