栃木県　箒根（ほうきね）中学校　１年生のみなさんの善きことニュース

栃木県北部に位置する那須塩原市に、創立６２周年を迎える市立箒根中学校がある。思いやりの心と何事にも本気で取り組む同校の生徒は、自然豊かな郷土を愛する生徒でもある。

今年の５月には、２１日、２２の両日、１年生約４０人が湯本塩原のスキー場「ハンターマウンテン塩原」のゲレンデに、ユリの球根５０００個を植えた。

同スキー場は、毎年夏限定で３万ヘクタールのゲレンデに５０万球４００万輪の「ゆりパーク」を開園しており、“景観創造”を目的に、地元の箒根中学校の生徒に依頼した。

テーマは「太陽の丘」で、デザインも生徒が担当。植え付けの日には、参加した生徒のほとんどが初めての経験で、楽しそうに作業。「きれいに咲いてほしい」「自分たちが植えたユリを見てもらえると思うとうれしい」と話しながら、一つずつ丁寧に球根を植え、肥料をかけるなどし、その後の草刈りなどの手入れも生徒がつとめた。

そして８月上旬、生徒による世話の甲斐あって、リフト下の５アールの斜面に植えられた白、赤、黄、オレンジの４色のユリが美しい花を咲かせた。輝く太陽をイメージした箒根中生の力作は、リフト上の観光客から「本当に見事」「うっとりするほどきれい。また見にきたい」と感嘆の声があがっていた。

同校では、自然体験を通して心豊かな生徒の育成を目標としている。そのため、ゆりパークでの活動を大切に考えており、「ハンターマウンテン塩原」と協力しながら、来年、再来年の１年生もユリの植栽体験し、３年がかりで完成させる予定という。