鹿児島県　加治木女子高校　モードビジネス科３年生のみなさんの善きことニュース

鹿児島県のほぼ中央に位置する加治木町。波おだやかな錦江湾に浮かぶ雄大な桜島を望むこのまちに、加治木女子高校がある。「自律・好学・公徳」を校訓とする同校は、１９６７（昭和４２）年の創立以来、地域交流や貢献活動に力を注いできた。

今年も、学校周辺を清掃する全校ボランティアや、モードビジネス科ファッションビジネスコースの生徒が、加治木町かもだ通り商店街の憩いの館「かもだんばんこ」で「雛の着付け教室」（浴衣着付け講座）を開講した他、加治木町夏祭りでは、吹奏楽部が鹿児島県吹奏楽コンクール・金賞受賞の見事な演奏を披露している。

６月２０日には、モードビジネス科トータルビューティーコースで学ぶ３年生１７人が、「第５回かもだしあわせ百縁市」で、一日エステ店「天使のプチサロン」を開店。日ごろの専門教科学習の成果を発揮し、地域との交流を深めた。

同校のトータルビューティーコースは、今年の９月１２日から１４日まで京都で開催されたエステティックの世界大会「第５８回ＣＩＤＥＳＣＯ世界会議京都大会」に出場する生徒を育成し、特別賞を受賞するなど、その優れた教育は、エステ業界内外からも高く評価されている。

それだけに、今回の「天使のプチサロン」では、事前予約制だったにもかかわらず、開店前から直接受け付けに訪れる人が後を絶たないほどの好評ぶりで、用意した４台のベッドはフル稼働。１７人の生徒は「緊張しました」「あっという間の一日でした」と、それぞれの役割をしっかり果たし、満足そう。

校外にエステサロンを出店するのは初めての試みで、生徒が企画から運営まですべてを担当。メニューは、ハンドトリートメントとフットトリートメントで、フットトリートメントを体験した女性は「丁寧でとても気持ちよかった。またお願いしたい」「いい子たちですね」「接客態度も良く、若い子たちと接して元気をもらいました」と話していた。

参加した生徒は、「年配の方などと日ごろ接する機会が少なく、接客や応対には苦労した」「疲れたけど、社会勉強もできて良い経験になった」と話す。

８月２５日には「第２回天使のプチサロン」を開店。メニューは、６０分のフェイシャルトリートメントで、内容的にレベルアップを目指したかいあって、大盛況。「気配りができるエステティシャンになれるよう、今後も頑張っていきたい」と、参加した生徒にとってエステサロンの出店は、プロをめざす上で良い刺激になったようだ。