宮城県 古川工業高校 建築科5人の3年生の善きことニュース

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善きことをした高校生達

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廃材で映写機台を製作 母校の小中学校に贈る

宮城県 古川工業高校 建築科5人の3年生

宮城県の北西部に位置する大崎市の古川地域に、今年で創立75周年を迎える県立の古川工業高校がある。「ものづくりコンテスト」全国大会出場など、優れた人材を数多く育成・輩出している同校は、「友愛 誠実 勇気・健康」の校訓のもと、地域のニーズや期待に十分に応えるべく、特色ある教育を展開している。生徒も、学校の教育姿勢をしっかりと理解し、「木造耐震診断教育活動」など、普段の学びで習得した技術や知識を地域への貢献活動などに生かしている。

今年の2月25、27日には、建築科で学ぶ5人の3年生が出身の中学校や小学校など計5校を訪問。廃材を使って製作したプロジェクター用の木製台を、1台ずつプレゼントした。

同校建築科では、学校敷地内に廃材を利用した倉庫を建造するなど、環境問題やリサイクルの意識を高める教育を推進している。

今回プレゼントした木製台の製作もその一環。5人の生徒は、古くなった学習机や木造住宅の解体材、丸太を製材するときに出る端材などを利用し、昨年11月上旬から今年の1月上旬にかけて、週4時間の授業で計10台を完成させ、うち5台をプレゼントしたもの。

母校を訪れた生徒は「かつてお世話になった学校に感謝の気持ちを込めて贈ることができて良かった」「卒業を前に、ものづくりの喜びを味わうことができた」「3年間学んだ技術と知識を集大成させた。大事に使ってもらえたらうれしい」と話していた。

生徒を指導した建築科教諭は「直接会って作品を贈ることで、完成した喜びをさらに実感できたと思う。新年度以降も、地域貢献を続けていきたい」と力を込める。

今回の5人の生徒による活動は、同校の「友愛・誠実・勇気」の3つの気風伝統が、力強く根付いていることの証拠といえるだろう。
(2009年3月掲載)

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