京都府 長岡第五小学校 5年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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絶滅危惧種のクロメダカを救え!

京都府 長岡第五小学校 5年生のみなさん

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今年の4月28日、長岡京市立長岡第五小学校の5年生の有志20人が、学校の池に住む絶滅危惧種指定のクロメダカの生息環境を守ろうと、「救出作戦」を実施した。

メダカは、童謡「メダカの学校」などでお馴染みの身近な淡水魚と思われている。かつては田んぼや小川にいっぱい泳いでいたが、最近は様々な要因で野生のメダカが減少し、1999年には環境省の絶滅危惧種II類(レッドリスト)に記載された。しかし、減少の歯止めはかからず、2003年には、同省のレッドデータブックで“絶滅の危険が増大している種”に指定された。

同校のクロメダカは、以前、学校近くにあったビオトープで飼育していたもので、数年前、ビオトープ閉鎖にともない校内の池に放された。池の大きさは約30平方メートルで、その後、児童らが校外で採取した魚や貝を次々と放流。池はいつの間にかメダカだけでなく、雑多な魚が同居する「雑居池」となってしまった。

このままでは稀少生物のメダカが食べられてしまうと、学校近くに住む男性がメダカの救出を提案。すぐに5年生の有志が賛同し、救出作戦当日は、その男性の指導を受けながら一緒に池に入った。

児童は、ひざまで水にぬれながら、底のれんがを引き上げ、ごみを取り除くなどして池を清掃すると共に、メダカを食べる魚を網ですくって、メダカと分離。次に池の中に隔離スペースをつくり、メダカを再び放った。額に汗しながら救出活動を展開した子どもたちは「これで、食べられる心配もなく、メダカが安心して住める環境が出来上がった」と喜んでいた。

今回、保護されたメダカの数は約20匹。来年には、同校の池で、たくさんのメダカが繁殖し、童謡「メダカの学校」のように、楽しく泳ぎ遊ぶメダカの姿が見られるのではないかと期待されている。
(2008年5月掲載)
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