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善きことをした高校生達

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老人福祉施設で奉仕活動 施設利用者の車いす11台を整備

岡山県 倉敷中央高等学校福祉科3年生 倉敷工業高等学校機械科3年生のみなさん

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白壁、赤煉瓦…江戸時代からの美しい町並みが残る観光都市、岡山県倉敷市。同市はまたわが国有数の工業都市でもある。この歴史と先端的なモノづくり文化が息づく街に、県立倉敷中央高校と県立倉敷工業高校がある。岡山県の伝統校である両校の生徒は、地域に貢献するボランティア活動に熱心なことで知られている。

昨年の12月17日には、両校の生徒が合同で老人福祉施設を訪問し、車いすの整備を行った。

生徒が車いす整備を実施したのは、同市中島の特別養護老人ホームますみ荘で、倉敷中央高校福祉科の3年生17人と倉敷工業高校機械科の3年生10人が参加した。

両校の生徒は、同荘訪問前に車いすの介助方法と構造や整備方法についてお互いの専門性を生かして教えあい、準備万端。訪問後は職員から同荘内の福祉機器の使用方法について説明を受けた後、車いすの整備に取りかかった。当日生徒が担当したのは、お年寄りが普段使用している車いす11台で、汚れのたまりやすいシートのすき間などを歯ブラシやタオルで磨いたり、ねじの緩み、タイヤの空気圧、ブレーキの利き具合などを念入りに整備したりした。「高校生ものづくりコンテスト」などで優れた実績を誇る倉敷工業高校の生徒は、日ごろ学んでいる知識と技術を駆使して、車いす整備に力を発揮した。倉敷中央高校の生徒は、事前に作ってきたフットレストカバーを、きれいに整備された車いすに取りつけ、お年寄りに喜んでいただいた。

車いすの整備後は、老人福祉施設への訪問や、地域のお年寄りを学校に招待して交流を図るなどの地域福祉活動を行っている倉敷中央高校の生徒が中心となり、ハンドベル演奏を披露したり、一緒にゲームや体操を行ったりし、お年寄りとの交流を楽しんだ。

お年寄りは「毎日使っていると、汚れやちょっとした不具合も出てくる。一生懸命整備してくれてありがたいです。」「シートもきれいになって、気持ちよく乗ることができます。」と喜んでいた。また、生徒も「卒業を前に良い思い出ができた。」「お年寄りたちが喜んでくれてうれしい。」と話し、今後も今回のような協同でのボランティア活動を継続していきたいという。
(2008年3月掲載)
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