岩手県　大迫（おおはさま）小学校　全児童のみなさんの善きことニュース

岩手県のほぼ中央に位置する「神楽とワインの町」花巻市大迫町。国の重要無形民俗文化財「早池峰神楽」で知られるこの町に、花巻市立大迫小学校がある。

同校は、地域や住民と児童との交流に努めており、例えば、学校農園のブドウやジャガイモ、サツマイモなども、地域の人々の指導・協力を得ながら、子どもたちが日々栽培を行っている。

昨年５月１６日に苗植えを行ったサツマイモも、畝（うね）づくりから秋の収穫まで、老人クラブのお年寄りや教育振興会員の世話を受けながら、児童が丹精込めて育ててきた。１０月３１日には、老人クラブの方々や祖父母を招いて「焼き芋集会」を開催し、収穫を祝った。

また同校の児童は、自分たちで育てたサツマイモを、学習発表会の際に来校した保護者や地域の方に販売し、その収益金は全て「サツマイモ基金」として、花巻市社会福祉協議会に寄付している。

昨年も１２月１８日に、児童代表の５年生７人が市社会福祉協議会大迫支部を訪問。児童会執行部を中心に、全校で取り組んだ赤い羽根共同募金のお金とあわせた１５５００円を、同支部の代表に手渡した。

当日出席した児童は、「町のいろんなの人の優しさや暖かさがこもった寄付金。困っている人や弱者のために役立ててほしい」と真剣な眼差しで話す。寄付を受け取った大迫支部の職員も、「皆さんの善意が生きるよう、助けが必要な人のため大切に使う」と約束し、子どもたちに感謝した。

大迫小学校の児童は、サツマイモ基金や赤い羽根募金などの取り組みを今後も継続し、地域に貢献していく考えだ。