長野県 南安曇農業高校 生物工学科微生物活用コースのみなさんの善きことニュース

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持続可能な社会への一歩 県と協働で下水汚泥の肥料実用化へ

長野県 南安曇農業高校 生物工学科微生物活用コースのみなさん

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長野県南安曇農業高校の生物工学科微生物活用コースの生徒たちは、県と協働で犀川安曇野流域下水道終末処理場(アクアピア安曇野)から発生する下水汚泥を肥料として活用する実証実験に同下水道事務所と協働で取り組んでいる。

汚泥肥料とは汚泥を乾燥や粉砕、発酵させることにより肥料として再利用するもので、近年、肥料原料価格の高騰で注目されているという。

生徒が検証を始めたのは2019年から。ポットで稲の栽培試験を経て、2013年度には同校の試験田に下水汚泥を入れ、県産品種米の「風さやか」の栽培過程での効果検証試験を実施。稲の生育、米の収穫量、食味とも化成肥料と同等以上の効果があることを確認し、2024年5月、農林水産省から「アクアピア1号」として肥料登録された。

「実用化へ前進した」と語る生徒たち。さらなる進化に向け、2024年度はコシヒカリと風さやか、小麦や大豆、野菜など10品目の作物で検証。汚泥肥料、化成肥料の量など違う条件の区画や肥料をまかない区画など5区画に分けて生長を比較した。コシヒカリでは汚泥肥料200キロで収量82.7キロ、肥料なしで44.6キロ、化成肥料のみで同81.2キロと、汚泥肥料は化成肥料並みの効果があることが判明。風さやかとレタスでも成長を促す効果が得られた。

2025年度は、栽培する作物を変えて、どの作物に向いているのか、適正な汚泥の使用量などを検証するほか、重金属など有害物質が蓄積しないか土壌分析を行っていくという生徒たち。「農家が安心して使えるよう研究に努め、実用化に近づけたい」と力を込めた。

なお、同校生徒の汚泥肥料の取り組みは、2024年10月に開催された「第75回日本学校農業クラブ全国大会プロジェクト発表会」で優秀賞を獲得した。
(2025年3月掲載)
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