島根県 出雲農林高校 植物科学科のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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地域の海岸を守るハマボウフウを増やそう 今年も苗を植え付け

島根県 出雲農林高校 植物科学科のみなさん

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島根県立出雲農林高校の植物科学科の生徒は、2010年から出雲市の長浜海岸の「ハマボウフウ」に関する研究活動に取り組み、種子の採取から種まき、発芽した苗の育成、海岸の自生地での苗植などを推進。2016年にはこの活動が認められ、日本砂丘学会最優秀賞を受賞している。

ハマボウフウはセリ科の多年草で、根を深く張り、地面を覆うように生えるため、50年以上前に、長浜海岸の砂の飛散防止対策として植えられた。ただ、春の味覚として人気があり乱獲が進んだため激減。海岸近くの住民らがハマボウフウを増やすための保護活動を始め、同校生徒も協力して自生地の復活に取り組んできた。

また生徒たちは、総合的な学習の時間で「ハマボウフウプロジェクト」を進めている出雲市立長浜小学校の5年生と交流活動を行っており、2023年秋、協力して採取した種を、2024年春に生徒と児童が育苗ポットにまき、発芽した株を育ててきた。そして9月19日、長浜海岸で苗の定植を実施した。15回目となるこの日は、植物科学科の2、3年生7人と、5年生約70人が参加。海岸を清掃した後、子どもたちは高校生に植え方を教わりながら、180株の苗をスコップで掘った砂地に丁寧に植えていった。

「初めて植えた。元気に大きく育ってほしい」という児童の言葉に、指導した生徒は「子どもたちが頑張って植えてくれて嬉しかった」「こうした活動を通して、少なくなっている植物があることを知ってもらえたら」と語り、植えたばかりのハマボウフウに「しっかりと根を張って、砂が飛ぶのを防いでほしい」と願っていた。
(2024年11月掲載)
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