福岡県 福岡県立水産高校 アクアライフ科3年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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給食で使った昆布を餌に、絶滅危惧種のクロアワビの育成に挑戦

福岡県 福岡県立水産高校 アクアライフ科3年生のみなさん

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高級食材として人気のクロアワビが危機に瀕している。2022年には国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定。乱獲、密猟、地球温暖化による海水温上昇などが要因とされており、この流れを食い止めようと福岡県福津市の県立水産高校の生徒が、課題研究としてクロアワビの中間育成に挑戦している。

中間育成とは1p程の稚貝を3pくらいまでに成長させ、海に放流するというもの。2023年、宗像漁協津屋崎支所からの依頼でアクアライフ科の3年生が取り組むこととなった。同年6月、1pの稚貝約2000匹を預かり、殺菌した玄界灘の海水をかけ流すコンクリート水槽で飼育を始めた。

餌としたのは、学校給食で調理用だしに使われた昆布。これまで焼却処分されていたものを有効利用することで、餌代がかからず、焼却処分しないことで温室効果ガスの排出を減らし、海水温上昇などの環境負荷の抑制に繋がると力を込める。

アクアライフ科の教諭の指導のもと、生徒たちは朝夕は水温と塩分濃度の測定や食べ具合を確認するなどの世話を続け、2024年2月13日、初めての放流を福津市沖で実施した。3pまで育った151匹で、環境に配慮した付加価値を持つ個体を示すタグを殻に付け、3人の3年生ダイバーが、天敵のタコやヒトデがいないことを確認しながら、水深1.3〜1.5mの岩に1匹ずつ丁寧に吸着させた。

5月には、先輩の跡を継いだ3年生6人が海に潜り1400匹を放流。「廃棄昆布で安く育て、数も増えればクロアワビも安く食べられる」と話す生徒たち。漁獲できるのは2、3年後といい、密漁されたり、外敵に食べられたりせず、無事に大きくなってと願っていた。
(2024年7月掲載)
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