長野県　筑北村立聖南中学校　善光寺街道グループのみなさんの善きことニュース

「質実剛健にして道を拓く」を学校目標とする筑北村立聖南中学校。「やる気・挑戦・自信」を合言葉に、生徒たちは地元に貢献する活動に取り組んでいる。

総合的な学習の時間「あずまやタイム」の「善光寺街道グループ」の生徒たちは、筑北村を通る善光寺街道をめぐる初の独自企画「善光寺街道ウオーキングイベント」を、今年１０月２９日に開催する。企画を進めるのはメンバー約２０人で、街道沿いの歴史ある町並みや文化など村の魅力を広く発信し、観光振興につなげたい考えだ。

今回の企画は、昨年６月、新聞社主催の善光寺街道ウオークで、生徒がボランティアガイドを担当したのがきっかけ。参加者からは「中学生のガイドがあっていろいろ学べた」と好評だったが、ガイド役を務めた生徒は「地元に興味を持ってもらう難しさを実感した」といい、村の活性化につながる継続的なイベントを目指し、自分たちで企画したいと考えたと話す。

ＪＲ西条駅からマイクロバスで出発点、江戸時代の宿場町の風情が残る乱橋の村指定史跡「立峠石畳」へ移動、最終地点は坂北青柳にある岩山を切り開いて作った道「大切通し」まで約８キロのコースで、善光寺街道協議会が準備に協力。筑北村も役場駐車場の利用者開放やルート上トイレの確保などで支援する。

９月初めから参加者の募集をスタート。生徒たちが数グループに分かれた参加者と街道を歩き、名所・旧跡、見どころなどをガイドする。

参加記念の「通行手形」の手配や、解説文の作成、募集ポスターの制作なども生徒たちが準備。「みんなが楽しめる地域の定番イベントにしたい」「村の活性化に役立てば」と意欲を見せていた。