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善きことをした高校生達

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鹿肉と廃棄野菜を有効利用 〜ドッグフード開発、食品ロス削減に貢献〜

兵庫県 兵庫県立農業高校 動物科学科2、3年生のみなさん

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兵庫県立農業高等学校の生徒が、駆除された鹿肉と廃棄野菜を使ったオリジナルドッグフードを開発した。取り組んだのは動物科学科の2、3年生7人。きっかけは、2021年、同校で飼育するボーダーコリー「レオ」が皮膚病にかかり、獣医師から「餌が原因の一つかもしれない」と助言されたことからであった。7人は獣医師から宍粟市で鹿肉の有能性を広めるNPO法人と、鹿肉のドッグフードを販売している生産者団体を紹介され、22年3月に同団体を訪問。兵庫県で駆除された鹿の約9割が廃棄されていることを知った。7人は「命を無駄にしてはいけない」と、同校で栽培されている農産物についても調査。傷のある野菜や殻に亀裂が入った卵、酒米研究で使わなくなった玄米など、多くの物がまだ食べられるのに廃棄されてしまう現状を知った。

7人は同校の廃棄野菜を利用し、生産者団体からヒューマングレードのドッグフード作りのノウハウを、ジビエの普及に取り組むNPO法人からは鹿肉の提供を受けて、22年6月からドッグフードの開発をスタート。犬の健康を第一に試行錯誤を重ね、同年12月に作った試作品を23年1〜3月、同校で飼育する3匹の犬と生徒が飼う20匹に行った試食実験では食いつきがよく、糞の状態も良好であることが分かった。

生徒が命名した「県農 Only one Dogfood」を商品化するには膨大な費用が必要なため、7人はクラウドファンディングを実施。農業高校生が作るドッグフードに多くの支援が集まり、約2ヶ月で目標の120万円を達成。生産者団体に協力してもらい製造を行い、地元のドッグイベントでの販売を実施する。7人は「この商品は鹿肉や野菜の命をつないだもの。犬の健康を促進し、食品ロス削減に貢献することもアピールしたい」と話している。
(2023年8月掲載)
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