北海道 稚内市立富磯小学校 全児童のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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36回目 卵から育てたサケの稚魚放流 累計約10万2000匹

北海道 稚内市立富磯小学校 全児童のみなさん

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1900年創立の稚内市立富磯小学校。1988年から総合的な学習の一環として、生命の尊さを学び、自然を愛する心を育む「サケ学習」に取り組んでいる。

35年となる2022年度も、昨年12月上旬に「サケの卵を迎える会」を実施。中頓別のふ化場から発眼卵(卵の膜から魚の目が見える卵)約3000粒を譲り受け、児童たちが7度に設定した水槽に入れた。

10日ほどして始まった孵化に「感激した」という児童たちは、水温を5度に調整し、静かに稚魚の成長を見守った。2月下旬からは魚粉をすりつぶした餌を与え始めた。また、10日おきに水の入れ替えや、底に溜まった餌を網ですくうなど、稚魚が暮らしやすいよう環境整備に努めてきた。

2023年4月20日、4センチほどに成長した稚魚約2700匹を、同校近くの追久間内(おいくまない)川に放流する「サケの子どもとお別れする会」を開催。前日にはPTA環境部の保護者が、子どもたちが安全に放流できるよう川につながるパイプを準備した。

お別れする会では、全児童11人が5ヶ月かけて育ててきたサケの成長記録や世話をした感想などを、参加した保護者や地域住民に発表。児童会長の「心を込めて放流しましょう」の呼びかけに、児童たちは水槽から稚魚をカップに移し、優しく見守るようにパイプから川へ放流した。

同川では、一昨年、昨年とサケの遡上が確認できたといい、児童たちは「安全に海に行って、元気に大きくなって戻ってきて」と願っていた。

稚魚の放流は今年で36回目、累計約10万2000匹となり、同校では次の世代にも続けられるよう、大切に取り組んでいきたいと話している。
(2023年6月掲載)
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