富山県　滑川高校　薬学部のみなさんの善きことニュース

創立１１０周年を迎える富山県立滑川高等学校。２０年続く高月海岸清掃活動など、地域貢献活動に積極的な高校として知られる。

中でも熱心なのが薬学部の部員たちだ。これまで県内の薬品メーカーと協働で開発・商品化した化粧品や、富山市内のスイーツ店と開発した生薬入り薬膳スイーツなど、多岐にわたっている。

同部が現在取り組んでいるのが、クラフトコーラの開発だ。県内の飲食店などの事業者とコラボレーションすることで、富山県の魅力を発信するオリジナルコーラを創りたいと意気込む。

開発は昨年夏からスタート。２人の１年生（現２年生）が担当したのは、オレンジ風味のクラフトコーラで、同部の活動を知った富山市の無添加チョコレート専門店のオーナーが協力を申し出て、試作を進めてきた。

「花畑に包まれるような香りと癒やしをあなたに」をコンセプトに、２人が特にこだわったのはスパイスの配合という。子供も大人も美味しく飲んで欲しいとの思いからで、ベースとなるオレンジに、シナモンやコショウなどで調整しながら味や香りを整え、この春納得のいくコーラが完成。「ｆｉｏｒｅ（フィオレ）」（イタリア語で「花」の意）と名付けられた。

４月２８日、オーナーの店舗での販売が開始され、美味しい、食品添加物を使っていないので健康的、と好評という。

また５月２９日には県美術館内のレストランで海洋深層水を使ったコーラ「ハイジアコーラ」がお披露目され、６月中旬より９月末まで提供される。

部員たちは「地元の人に愛していただき、県外の人にも飲んでもらうことで、富山への興味を持ってもらえたらうれしい」と話していた。